皆さんこんにちは。
私は新潟県燕市で福嚴寺という曹洞宗のお寺の副住職をしています。藤田祥典です。
本日もお悩み相談をしていきましょう。
これを見ている方の中で自分が優柔不断だなと思っている人いませんか？普段の人間関係で疲れている人いませんか？そんな方に是非見ていただきたいです。
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本日の相談者の方です。
20代 女性 学生 新潟県在住の方からの相談です。
「私は優柔不断な性格です。決断力を身につけるにはどうしたらいいですか。また、最近人間関係に疲弊してしまったり後悔することがあります。人間関係がうまくいくためにはどうしたらいいでしょうか。」
という質問をいただきました。勇気をもって相談していただき有難うございます。
優柔不断は無理に直さなくてもいいのではないでしょうか。
私も優柔不断で学生のころからよく言われていたので、直さなきゃと思い友人に相談したことがありました。でもその友人は優柔不断を否定することなく「”優柔不断はいろんなものの良いところを見つけられる”ということだから無理に直さなくていいんじゃない」と言ってくれました。それから私はそんなに気にすることは無くなりましたが、ご本人が直したいということであれば、こんなことはどうでしょう？
先ほども言ったように私も優柔不断です。初めてのご飯屋さんとか行くとなかなか選べなかったりします(笑)
この相談者の方も思い当たる節があると思うのですが、いろいろ目移りしちゃうけど、結局一番最初に目がいったり、興味があったりするものに落ち着きませんか？直観とか、第一印象、ファーストインプレッションですね。イスラエルの大学で直観は90％正しい判断をするという研究結果もあるようで、直観などはいままでの経験などから脳が導き出した論理的な答えと言ってもいいのかもしれません。
Apple社創設者で禅に興味を持たれていたスティーブ・ジョブズ氏も名門スタンフォード大学の卒業式でのスピーチで直感の大切さを語っています。あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。
（引用元：日本経済新聞｜「ハングリーであれ。愚か者であれ。」ジョブズ氏スピーチ全訳）
なので、直したいということであれば、あなたのファーストインプレッションは間違っていないので、大切にして、自分を信じてください。
次に人間関係に疲弊してしまうということでしたが、意識的に一人の時間を作ってみるといいと思います。
人間は本来いろんな物や人とのかかわりの中でしか生きてはいけません。
昔は自分の認識できる範囲の中だけの情報との関係でしたが、テクノロジーの発達とともに自分の認識よりもはるかに多い量の情報との関係をほぼ強制的に結んでいるので処理能力が追い付いていないのだと思います。
しかしこれは止めることができないことなので、意識的に距離を置くことをしないと疲れてしまうのは当たり前のことです。
また、人は他人を自分の思い通りにコントロールしようとしますが、他人は自分の思い通りには動かないということを理解しておいてください。この体を使っている自分自身ですら思い通りには動かせていないわけで、具合が悪くなったりするときに自分の加減で調整できますか？感情を思い通りにコントロール出来ていますか？できませんよね。それなのに全然違う他人なんて思い通りに動いてくれないのは当たり前です。なのでそこに気を取られていても時間がもったいないので、そういう人とは適度な距離をおいて付き合った方がいいと思います。
まとめとしては、優柔不断は無理に直さなくていいです。しかし直したいということであれば、自分の直観を信じて行動してみてください！また人間関係は適度な距離を保ってたまには一人の時間をあえて作るといったような工夫をしてみてください。そのことが今まで以上の関係を作ってくれるかもしれませんよ。
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